このページは、角皆優人のレッスンに興味を持たれているみなさまのためのページです。
レッスンを受ける前に読まれると、レッスンで言っていること、解説していることが、わかりやすくなります。そしてレッスン後に読まれたなら、レッスンの内容がより深く理解できるでしょう。
<キャンプの構成について>
各種のキャンプは段階的に創られています。
簡単なキャンプほど大切で、重要な内容を含んでいます。
コブに特化したレッスンは、可能な限り段階的なご受講をご検討ください。
もし上達に迷ったら、基礎に戻り、階段を少し下がったところから再スタートしましょう。
おおよその順序は以下のようになります。☆の数が難易度を表わしています。
☆ = 簡単 ☆☆ = 中間的難易度 ☆☆☆ = 難しい
<1日単位のレッスン>
◇ コブ初級(☆)
◇ コブ中級(☆☆)
◇ コブ上級(☆☆☆)
◇ 初めてのエア(☆)
<キャンプ形式のレッスン>
◇ スキーの基礎と基本(☆)
◇ 迎え角からスキーを解く(☆)
◇ 初めてのコブ(☆)
◇ コブ初・中級(☆〜☆☆)
◇ コブ中・上級(☆☆〜☆☆☆)
◇ バックカントリーを安全に(☆☆)
◇ バレエスキーキャンプ(☆☆☆)
◆ レッスンは基本的に白馬五竜スキー場(いいもりゲレンデを含む)でおこないます。
「初めてのエア」はエイブル白馬五竜IIMORIのパークを中心に、白馬47パークを利用する場合もあります。
◇ 受付場所はエスカルプラザ内2Fにありますスキースクールカウンターにておこないます。
◇ 受付は午前9時半より開始致します。
◇キャンプ形式のレッスンではビデオ撮影を致します。
上達に迷われたら、一歩下がり、基礎に戻って再スタートしましょう。
スペシャルキャンプは、コブも大切にしながら、もっとスキー全般における技術と応用力を向上させようという講座です。たとえばエアのレッスンは、飛ぶという技術(ストレッチング)を主にトレーニングさせていただきますが、これはコブの吸収動作とコインの裏表をなす技術であり、どちらかだけしかできないのは片手落ちとなります。実際、飛ぶことでコブの吸収がうまくできるようになります。
さまざまな角度からスキーを見直しましょう。
<基礎的な用語の理解について>
レッスンでよく使う単語が何を意味しているか、理解しましょう。
まず、「ターン」と言う場合、それは『C』 の字型をする一回転を指しています。時々「ターン」という言葉でS型の「切り替え部分を含んだ弧」を表現される方がいますが、わたしはC型の弧を意味しています。
「切り替え期 (トランジション)」とはC型と次のC型をつなぐ部分を差します。
ストックは、ターンとターンの切り替え期で突かれることになります。
「抜重」とは切り替えを助ける(補助する)動作を指します。
理想は抜重動作がなくともターンとターンをつなげられること。しかし、それは整地なら簡単ですが、コブや不整地では高度なテクニックとなります。そこで、最初は抜重動作を利用してターンを重ねる方法で指導しています。
「抜重」には大きく二つのタイプがあります。
まずもっとも基本的な「伸身抜重(Up unweighting)」。
これは、伸び上がること(立ち上がること・体を伸ばすこと)で抜重する方法です。わたしはこの 伸身抜重 を、「低速でターンを連続させる方法に適しており、人間にとって自然な動作」と考えています。
次に「屈伸抜重(Down unweighting)」。
これは屈伸すること(沈むこと・脚部をたたむこと)で抜重しようとする方法です。伸身抜重に比べ、タイミングをとったり、動作そのものが難しい技術だと考えています。伸身抜重より繊細さも求められます。屈伸抜重
はより高次のスピードに対応する技術で、この技術をごく低速でおこなうことは難しいと考えています。
「スライド(ターン)」という言葉は、ターンコントロールにおいて 「ズレ」 が重要な意味を持っている技術を指して使っています。
同じ スライドターン においてもいくつかの種類が考えられます。
スライドをおこなう位置で考えると、おもに以下の二種類となります。
まず、もっとも初歩的な技術として、ターンの後半(Low C)にスキーをスライドさせ、ターンやスピードをコントロールするもの。
それから高度な技術として、ターンの前半(High C)にスキーをスライドさせ、ターンやスピードをコントロールするやり方。
もちろん上記の中間でスライドする滑り方も可能です。
テクニックの難易度は、ターン前半にスライドさせるものほど高く、ターン後半にスライドさせるものほど低いと考えています。
「カーヴィング(ターン)」という言葉は、できるだけズレを排除し、たわんだスキーのエッジによる軌跡をめざすターンを指して使っています。
目指したいのは よりカーヴィングし、より抜重動作を伴わないターン です。
しかし、誰もがすぐにそこに到達することはできません。そこで確実なステップを刻み、技術の階段を登り、各ステージを十分に楽しみながら、一歩一歩進んでいくレッスンを心がけています。
<初歩的なターンとは>
これは初心者や初級者にお薦めしているターンで、次の要素を含む場合が多いものです。
ターン後半にスキーをずらすスライドターンが中心的技術となっています。ターンをつなぐのに「低速ならば伸身抜重」を、「スピーディなターンならば屈伸抜重」を使用するテクニックです。
<中間的なターンとは>
スライドを使用しますが、ターン後半だけでなく、ターン中盤や、場合によってはターン前半にスライドを使用してコントロールする技術です。ターンをつなぐために屈伸抜重が利用される場合が多く見られます。ただし、わずかな伸身動作が使われる場合もあり、それも良しと考えています。
<高度なターンとは>
カーヴィング技術を中心に置き、スライドをできるだけ抑えて滑る方法です。
コブのなかで弧を描く位置により、「バンクターン」と「ポーパスターン」の二種類に分けられます。
バンクターン は基礎スキーヤーによく見られた滑走方法で、深くて丸い弧を描くのに優れています。ただし、落下スピード(フォールライン方向へのスピード)を上げるという観点から見ると、難しい技術になります。
ポーパスターン(ニューライン滑走テクニック)は、モーグル競技者によく見られる方法で、非常に速いスピードで滑ることが可能となります。しかし、同時に、ゆっくり滑ることが難しいテクニックでもあります。諸刃の剣的技術と言えるでしょう。
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